らくがき修業⑥ マルシル

『いい感じのらくがき』を描こうシリーズ第６回は、『ダンジョン飯』よりマルシルです。

ローブを着た魔導士系のキャラクターというのは、『描きやすいけど密度を出すのが難しい』というイメージがありました。服のシワや影を使わないとのっぺりした絵になってしまうんですよね。

今回はそのあたりを考えながら描いてみました。ではスタート！

お絵描き開始！

全体スケッチ

こうしてデザインを観察してみると、服自体はシンプルなワンピース？ですが、のっぺりとした印象にならないよう設計されているのがわかりますね。

たとえば二重に巻いたベルト。たとえばローブの縫い目。たとえばしっかりしたフードの厚み。

杖も、包帯やバンテージのようにぐるぐるの線が立体感と密度を生み出しています。どっしりとした荷物は重量感があっていいですね。

各部スケッチ

各パーツの特徴を、描きながらインプットしていきました。

色を乗せない前提で描いているので、「どうやったら線だけで質感や量感をだせるかなぁ」を考えていたと思います。まぁ、斜線でごまかしている感は否めませんけどｗ

丈夫そうな手は大好きなのでつい描いてしまいます。

表情と顔パーツ

集めた資料はヘン顔が多かったのですが、”特徴”をとるには特殊すぎたので大人しめの顔ばかりです。

マルシルはだまっていると整った顔なのですが……ネットで調べてるとき『汚いフリーレン』って書き込みがあって笑いました。同じ時期のアニメですから比べられるのは仕方ないですけど、冗談とわかっていてもヒドイｗ

もしも『江戸前エルフ』と同じ時期に放送されていたらどんな評価だったのでしょうね。

構図決め

構図です。今回は一段と悩んでいる様子が伝わるのではないでしょうか。というかもう、何を描いているのか分からないかもしれませんねｗ

いちおう書いておくと最上段左上から、
・両手をめいっぱい突き出して、料理を拒否する姿
・美味しすぎてうっとりしている姿
・なぜか逆えび反り
二段目左から
・荷物を背負ってこちらを振り返るポーズ
・腰を折ってこちらに微笑みかけるポーズ
・悲鳴をあげながら杖で何かをゴスゴスと潰している姿
です。

絶叫する印象が強すぎて考えが錯綜しています。

三つを選抜しました。

絵としてのまとまりがいいのは『荷物を背負ってこちらを振り返るポーズ』ですが、キャラや作品全体のイメージまで込めたかったので『うっとり』と『ゴスゴス』も残留。

さて、勝敗はどのマルシルの手に――！！

らくがきの下書き

おいしい顔のマルシルでした～。

袖のヒラヒラをどう動かすかで悩みましたが、重なりの密集している胸上あたりがたとえ隠れても、腰あたりにもう一つ密度のある場所を作れるので割り切って描くことに。デザインさまさまですね。

完成

そして完成したものがコチラ！

ベルト・リボン・チョーカーの元々の色は赤なので、濃い目の斜線で描いてもよかったのですが、前回、妖精弓手を描いた時にいい感じに見えたので思い切って黒でベタ塗り。

斜線は、ペンコントロールの練習もかねて丁寧に描くようにしましたｗ

あと、描き終わってちょっと時間があったので、グレーを乗せたバージョンも作ったのでオマケで載せておきます。

やはりというか、袖が胸のあたりにばっちりかぶってしまい、”重なり感”が無くなってしまったので、胸に濃いめの影を置いています。こうすると袖の形が浮き出てきますね。

それにしても最近は、色を乗せたい欲が出てきています。……が、まだだ、まだガマンっ……！　いまはたくさんのキャラから学ばせてもらうことを優先します。

それではまた次回！
次は誰を描こうかな？

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『ここ最近のアニメ』という縛りで今は描いていますが、推しキャラがいればぜひ教えていただければ嬉しいです。

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