前回は、真似して描いて色をぬり、すっかり自信をつけました。
は?
もう絵師なんだけど
マズい
調子に乗りすぎてる……
漫画やアニメを見るたびに、こういうツヤツヤの髪を描いてみたいと思っていたので、それっぽく描けたのは確かに嬉しいことではありました。
ですがその分いろいろ見てきているんですよね。自分の書いたものをニヤニヤと眺めているうちに「あれ、でもこれ……」と違和感を覚えたのはそれから間もなくのことでした。
なにがヘンなんだろう
モヤモヤとしたものを抱えたまま答えをもとめてインターネットをさまよっていると、髪の描き方の項目に目が止まります。そこでハッとしたのです。
「髪を描く感覚をつかめれば、真のツヤのだしかたが分かるかも!」
なにそれ!?
調子に乗ったままだったので手は素早く動きました。そうして描いたのがこちらです。
マネして描いただけなのですが、思いのほかスラスラ〜っとペンタブが動いたことに驚きました。いつもはフニャフニャしがちな線が、サーッとのびてシュッとなるじゃありませんか!
え、もしかして神?
神絵師になっちゃったかも……!
お、落ち着きなさい!
ふひひひひ
痛い目みそうデスネ
実のところ、活きのいい線になったのは手ブレ補正のおかげだったんですけどね。
すごいですよね手ブレ補正。一応GIMPやPhotoshopなどのソフトで使ったことはあったんですが、当時はもっと重たい印象でした。ペンの動きに描画が追いつかず、線を引き終わってからしばらく待っていなくちゃいけない、みたいな。
それがスラスラ〜っと描けちゃうんですから技術の進歩はものすごい。
さて、手ブレ補正を使っていたことに気付いたのは描き終えてすぐでした。「なぁんだ。手ブレ補正使ってたから上手くかけたのか」と苦笑した様子はすぐ目に浮かぶことでしょう。
とはいえ、思っていた以上に描けていたため、調子に乗りまくるのは必然でした。
「これなら一枚絵をイイカンジに仕上げられるかも。ふひひ」
そう、このときは絶望の足音にまったく気が付かなかったのです。
は?
絶対にうまくいくし〜
調子に乗ったジャムの末路は……
ベチャッ!
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