猫猫リトライ!

おえかき修業

今回は、『いい感じのらくがき』を描こうシリーズ④で描いた猫猫(マオマオ)に再挑戦します。

というのも前回描いたあと、日が経つにつれ「なんかちがう」が湧いてきて、しばらくは「らくがきだし次だ次!」と放置していたのですが、最近、そのモヤモヤが絵を描くモチベーションを下げていると気付いたからです。

上手じゃなくていいから、モヤらない絵を目指していきます。

志が高いんだか低いんだか

猫の日(02/22)に描いたじゃむ!

それではスタート!

お絵描き開始!

記憶らくがき

今回、再挑戦するにあたってまずは、どれくらい覚えてるかを試すことにしました。

目の感じや髪型、服装など、うろ覚えですが「まぁそれとわかる」程度には覚えていたようです。この時点で『いい感じのらくがき』レベルのものが描けたらいいのですが……まだまだですね^^;

下書き

猫猫を描く前、X(旧Twitter)にこんな絵を投稿しました↓

今回の猫猫も、こういう”小品”テイストで「軽く仕上げたいな」と考えていました。

大ラフ

イメージとしてはこんなカンジ。さすがにヒドイので画像は小さめで失礼しますw

これは大ラフからイメージを膨らませたものです。薄い水色で塗ってあるものは、全体的なボリューム感とシルエットを捉えやすくするためのもの。

このまま次の段階にいこうかな、とも思ったのですが「このポーズ、手間取りそうだな……」と若干のストレスを感じたので、文明の利器を引っ張りだしてくることにしました。

モデルさん

正直、ポーズに強いこだわりは無かったので、クリスタ(いつも使ってるお絵かきソフトの名前Clip studio)に元から入っている3Dモデルを使うことにしました。

ほとんどそのままのポーズで使っていますが、性別や等身、首の向きとカメラアングルあたりをちょこちょこいじってイメージに近づけています。

大まかに形をとっています。

自分の場合、正確になぞってしまうとカチカチの絵になりがちなので、「この線は向こう側の肩を表す線」みたいな感じで構造の参考程度に。

顔・髪・服・靴などを描いて下書きは完成。『しゃがんだロングスカートの女性』の写真をネットで探して、シワのつけ方の参考にしました。

他に直したところは、腕の長さや指の太さ、首の位置、頭の大きさくらいです。

それにしても3Dモデルさんは便利ですね。らくがき修業でももっと積極的に取り入れていきたいところです。

線画

う~っすら見える下書きをアタリ(目安)にして線画を引きました。リボンの位置を見るのが分かりやすいと思いますが、ピッタリなぞるようなことはしていません。

ここは『らくがき修業』の成果がでたのか、かなりスムーズに終わりました。今回だけの奇跡じゃないことを願うばかりです。

それと、この画像はすべて描き終わってから再録したものなので、本来の時間軸において、この時点ではベタだまり(線のちょっと濃いところ。首の付け根や、靴と服の境目などを見れば分かりやすいかも)は描いていません。

この時間軸の記憶があるということは……つまりじゃむはタイムトラベラー! ネコ科だけに(ボソッ

しょーもなっ!

色塗り

『らくがき修業』の一環としてグレーで仕上げようかとも思ったのですが、色を塗りたい欲が抑えられませんでした。

ベタ塗り

ひとまず各部に基本色を置いていきます。色は公式サイトを見ながら「これくらいかな~」と作りました。

スポイト(※)で色を採って使ってもいいのですが、色感覚を磨くため今は控えています。

※スポイト:お絵かきソフトの便利機能。画像をクリックするとその場所と同じ色を塗ることが出来る。

1影

続いて1影。パキっとした影のことです。

この時点ですでに、所々ぼかしてありますが実際はあとでぼかしを入れています。

髪だけはハイライトを先に入れてますね。深い理由はありませんw

ふんわり影

次に、各パーツごとにふんわ~りとした影をつけています。

分かりづらいとは思いますが、前の画像と比べると、靴とスカートの境目あたりが若干くらくなっています。ほかに、膝や腰のあたりも暗くしてますね。そしてここでも髪だけ別行動w 1影が入りました。

影響が大きいのは目に入ったハイライトでしょう。この白い〇が入るだけで命が吹き込まれた感じがしますよね。

ここでは服や小物のハイライトとふんわり光を入れています。

服のハイライトは背中にあるシュッとした線です。ふんわり光は肩のあたりが分かりやすいかな? あとは靴の先端ですね。

ここで髪にふんわり影を入れました。これはわりと分かりやすいかも! 奥の方がやや暗くなってます。

影中影

ここでは1影の中に濃い影を入れています。裾のあたりが分かりやすいですね。光と影との境界部を狙ってこの影を入れると、リッチな感じになるのでこの工程好きだったりします。

ここの髪にはふんわり光を入れています。ハイライトの周りがほんのちょっぴり明るくなっているのがお分かりいただけるでしょうか。

仕上げ

たっぷり時間をかけるときは、パッキリした2影や、光の中に他の色を入れたりもするのですが、今回はサクッと描きたかったのでこの辺で仕上げに入ります。

顔まわり

主に顔周りですね。ほっぺの赤み・顔にかかった髪にうっすら肌色・髪のハイライトをちょっとぼかしたり削ったり。線のところで少しふれた『ベタ溜まり』もここで描いています。

あとは背景色と、向こうに伸びた全身影を追加しています。影の中に濃淡をつくるといい感じに見えますね。

色トレス

続いて色トレス。先に説明しておくと、色トレスとは『真っ黒の線画に色味を足す』工程です。真っ黒のままでもいいのですが、柔らかい雰囲気にしたいときはこの色トレスが役に立ちます。

二つの画像を見比べてみてください↓

『耳近くの髪の線』あたりが分かりやすいかも↑黒 ↓茶色

今回は、線自体がざらざらしていて隙間ができやすく、周りと馴染んで違和感が少ないですが、もっとパッキリした黒い線だと悪目立ちしたりします。特にまつ毛とか。

この画像が分かりやすいかも↓

ちょっと浮いてる感じがしますよね。ぬこじゃむだからいいんですけどw

グラデーションマップ

お次はグラデーションマップ。これを正しく説明するにはいろいろと画像が足りないのでここでは止めておきます。超大雑把にいうと、『全体にいい感じの色味を加える』でしょうか。

一応beforとafterを用意しましたが……今回で一番よく分からない変化だと思いますw

ほんの少しだけ落ち着いた色味になってるような……

(じゃむには分からんじゃむ)

完成!

さらに別のグラデーションマップを足して完成です!

グラデーションマップは完成verと比べた方がよく分かると思います。

・髪のハイライトにちょっと混じった赤み
・スカートの影に混じったグレーっぽい色

あとはよく見ると、影と背景色も色味が変わっています。全体的に色は薄くなっていますが、今回はこの雰囲気を出したかったのでこれでよし!

『アニメ塗り+α』くらいの仕上がりで、くどさはないし、けっこう早く描けたしちゃんと猫猫になってるしで満足ですw ようやく胸のモヤモヤも晴れた気がします。

おわりに

さてさて、長々とした解説にまでお付き合いいただきありがとうございました。

あと数人リトライしたい子がいますが、次に何を描くか宣言するのはやめておきます。無駄にプレッシャーを感じてしまうのでw

返信等遅れがちですがXの方でもよろしくお願いします^^

それではまた次の絵で!

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