早口言葉のコツをつかんで滑舌トレーニング!【第四回】

第四回 早口言葉のコツをつかんで滑舌トレーニング ブログ記事

息の使いかたのポイントとして音の長さがあります。

息の使いかた 三つ目のポイント

早口言葉と滑舌のポイント

前回は息の使いかたを図解しました。

あかさたな……の”行”によって
丸い息のかたまりを通す場所が違う
という話をでしたね。

感覚はつかめたでしょうか。

意識する場所についての詳細は
別記事に書いてあとでリンクしようと思います。

それでは息の使いかたの三つ目、
息の長さをサクッと終わらせましょう。

サクッと終わればいいけど

息の使いかた

  • 速さ
  • 意識する場所
  • 長さ ←

聞き取りずらい会話

ぼそぼそっと
しゃべられると、
聞き取りづらいですよね。

『滑舌が悪いから』と一言で言えるのかもしれません。

しかし
意味の分かる滑舌の悪さと、
そうでないものとがあります。

どこが違うのかというと、

  1. 空気が混ざりすぎている
  2. 音と音が混ざっている

この二つ。

1.空気が混ざりすぎている

一つ目は、擦過音にありがちです。

字の通り「こする」音のことで、
さ行 が典型的な例ですね。

歯のすき間を通すように息を出す、
「こする」音です。

これが聞き取りづらい。息が弱いとよけいにかすれて聞こえるのです。

ただ、ポイントの一つ目で話した
息の速さ に気を付けてあげれば
わりとあっさり解決します。

かたまりで息を出すことによって
「こすれ」ている時間が短くなるのです。

2.音と音とが混ざっている

二つ目は音のつなぎ。

聞き取りづらい人のしゃべりは、
『お猿に 押されて』を例にとると、
「おさるにぉされて」となります。

「ぉされて」なんて言葉はありませんよね。
「おされて」です。

こんな風に
音と音とがくっつくと、
意味の通らない言葉がたくさん生まれてしまう。

知らない言葉は頭にスッと入ってきません

だから聞き取りづらいのです。

これが本題。

アクセントをつける

解決方法はアクセントをつけること。

……と言いたいところですが、
ただアクセントをつけると、
「おさるにぉされてぇ!」
と「お」が後ろに流れるだけになります。

なので息を切ってあげる

「おさるに(っ)おされて」と、
小さい「つ」を差し込む感覚です。

その上で二回目の「お」にアクセント。
「おさるに(っ)されて」
とすれば、「押されて」と意味の伝わる音になります。

「おさるにぉされてぉしゃれだいなし」

と流されるところを

さるに(っ)されて(っ)しゃれ(っ)いなし」

にすると、
あらまぁ、すっかりきれいな発音になっちゃって! と褒められること請け合いです!

流されやすい言葉

流されやすい言葉としては「母音」があげられます。

もともと子音+母音で
五十音はできています。

k(子音) + a(母音) = ka(か)

みたいに。

だから母音はくっついてしまいやすい。

とはいえ、
「だ」みたいにはっきりした音でも、
意識しなければ流される可能性が十分にあります。

なので、
自分の出している音をよく聞いて
「意味が通るかな?」
と不安な言葉があれば、
前の言葉とのあいだに小さな「つ」を入れるつもりでしゃべってみて下さい。

まとめ

まとめ

話が聞き取りづらいかも、と思ったら

息のかたまりを速く出してあげる

音と音とのあいだに小さな「つ」を入れてあげる。

その上で、アクセントをつければなおよろし!

『腹圧』の話をするまえに、実践演習を行います。

これまでにやってきたことを使って、

出世したシャンソン出身シャンソン歌手

に立ち向かってみましょう。
ちょっとした山場感がありますね!

では次回、

『早口言葉のコツをつかんで滑舌トレーニング!【第五回】実践演習』でお待ちしてます!

本当は実践演習まで終わらせるつもりだったのにね

うっ……
しゅ、しゅっしぇしちゃしゃんしょしょしょぼぇぇ

実践編↓

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