早口言葉で難しいポイントとして連続音があります。
これをクリアするためには、体の中の圧力を調整してあげる必要があるのです!
腹圧を使って連続音をクリアする
難しい言葉
前回、さ行の連続する
『出世したシャンソン出身シャンソン歌手』
という早口言葉をみていきました。
「こする」音の出しにくさには、
多くの方がうなずくのではないでしょうか。
しかし、
あまり注目されないけれど
言いづらい言葉はあります。
ズバリ『連続音』。
とくに『か行』。
代表的なものでいうと、
『となりの客はよく柿食う客だ』
『赤パジャマ気パジャマ青パジャマ』
『旅客機の旅客』
です。
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となりのーきゃくはーよくくぁききぃー……
これをクリアする方法が腹圧に他なりません!
腹圧の要素
腹圧とは、
お腹にきゅっと力を入れたときにかかる、
お腹の内側の圧力のことです。
体内から体外に向けて
出ていく力をを助けてくれます。
出産のときに いきむ のはこの腹圧を高めて
赤ちゃんが出てくるのを手伝っているのです。
つまり、なかなか出てきてくれないものを後押ししてくれる。
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せいか
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はいはいそれも後押ししてくれるわよ
ここで出てくるのが連続音。
『かかか』や『くくく』などです。
多くの方は
『おさるにおされて』と言うよりも
『よくかきくうきゃく』と言うほうが
言いづらいでしょう。
舌の根っこを
くっつけたり離したりする『か行』の
連続音ですからね。
この出しづらい音を、腹圧の力で後押ししてあげます。
腹圧には意識すべき二つのポイントがあります。
- 安定した強い息
- ふたの開け閉め
どちらかが欠けてしまうと
音がはっきりしないばかりか、
ぐちゃぐちゃっとなって
滑舌が悪くなってしまうのです。
1.安定した強い息
腹圧と聞いてまず思い浮かぶのが、お腹に力を入れてあげること。
歌の指導で
「お腹から声を出して! 腹筋腹筋!」
なんて言われませんでした?
確かに腹筋に力を入れると、腹圧は高くなるのですが、毎回毎回腹筋をぎゅうっと絞るのは大変だし疲れます。
しかも力むと身体に強張りが生まれ、
その後の動作が鈍くなりがち。
早口言葉で素早い連続音を言いたいなら、鈍くなっている余裕はありません。
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力入れすぎてたかも
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ちからはいらないんだけど
しかし腹圧を高めるには、
腹筋に力を入れる以外の方法もあります。
それは『お腹をへこませる』こと。
力を入れず、ただへこませる。
そうすると息は勝手にのぼってきます。
そこで口を閉じてみると、どうです?
身体の中に力がたまったのを感じるでしょう。
慣れるまでは
お腹をへこませるだけでも力が入り、
余計な力みが生まれてしまいます。
しかし、何度も練習することによって
その力みは軽くできるのです。
練習の仕方
お腹をへこませる感覚に意識を向けて、
何度も息を吐いてみる。
それに慣れてきたら、
今度は息を吐かずにお腹を動かす。
最初はゆっくり、感覚をつかめたら少し速くしてみる。あとはその繰り返しです。
声を出さずに出来る練習ですので
場所を選びません。
思い出したら密かにお腹をへこませましょう。
頭の中で『かきくうきゃくだ』とイメージしながら練習するとよいです。
まとめ
腹圧は出しにくい音を出す後押しになる。
腹圧のポイントは『安定した強い息』と『ふたの開け閉め』の二つ。
『安定した強い息』を出すには、お腹をへこませる練習がよい。
次回はこの続き、『ふたの開け閉め』をします。
それではこの辺で! 次回はあの辺で!
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おなかはどこだろう
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(どこだろう)
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