ペタペタフセングラシの発生を確認しました
身の回りの安全を確保し、情報の収集に努めてください。
なお、現在までに確認されている情報をまとめましたのでお役立てください。
なにごと!?
ペタペタフセングラシ概要
まず初めに、フセンとは『貼りつけることのできる小さな紙片』です。
用件を忘れないよう、書きとどめておくメモの役割があります。また、目印としても使われます。
しかし、文化的・平和的な利用方法であるにもかかわらず、各所より甚大な被害が報告されております。
ペタペタフセングラシとは、フセンを使うことによって、使用者の暮らしが大きく変えられることを言います。
WARNING
フセンは驚異的な中毒性を持っていますので、取り扱いに際していくつもの注意が必要です。自身の状況を確認してください。
浸食度
フセンによる脅威は『浸食度』で表します。
『浸食度』は1~3まであり、フセンの使用状況によって目視で判断できます。
浸食度1 フセン過多
浸食度2 フセン増殖
浸食度3 フセン蔓延
なお、蔓延したフセンは一つの情報体であり、その一部だけを取り除くことは不可能です。
驚くべきことに、これらの被害はフセン本体によるものではなく、使用者の意志によるものです。
「知らないうちに大量のフセンを貼っていた」という証言が報告されています。
症状レベル
フセンによる浸食を回避するために、フセン使用者は、以下の症状が出た場合、すみやかに対応してください。
症状レベル1 奇妙なメモを取りはじめる。
使用者の意識レベルの低下が疑われます。
即刻使用を中止して下さい。
症状レベル2 気づけばどこかにフセンを忍ばせている。
中毒症状が疑われます。
即刻使用を中止して下さい。
症状レベル3 書いた覚えのない崩れた文字が書かれている。
使用者の記憶の混濁が疑われます。
即刻使用を中止し、カウンセリングを受けてください。
COUTION
これより先の症状レベルは、見るだけで精神を浸食する可能性があります。決して、模倣してみようなどとは考えないでください。また、身近にそれを見かけた場合、目をそらしてください。
以上を心がけ、このスイッチを押してください。
症状レベル4 フセンの範囲を超えた使われ方がされている。
使用者の脳が操られていると断定されます。
即刻周囲に助けを求めてください。
症状レベル5 もはや意図の分からない場所に貼ってある。
使用者の内側に何者かの存在が確認できます。
緊急連絡番号:〇〇〇ー〇〇〇ー〇〇ー〇〇〇
症状レベル6 フセンのためのフセンになっている。
使用者の中から出ていきなさい!
なお警戒レベルにかかわらず、常にいくつかのフセンをそばに置いている使用者は、すでに手放せなくなっている可能性があります。
フセンから引き離してみて、禁断症状がでるようであれば、即刻対応してください。
基本情報
フセンの種類
フセンは使用者に取り入るために、様々な進化をしています。
『大きさ』『色』『形』に分け、以下にまとめました。
※一部、画像が手に入りませんでした。
大きさ
便宜上、サイズに応じて5段階に分類しています。
①フセン級……通常のフセンです。群れで行動します。
②しおり級……やや大きな字のかけるフセンです。ペアで行動します。
③ブロック級……しおり級の3倍の大きさ。それなりに重量もあって、武器としての可能性を秘めています。
④メモ帳級……ポケットサイズのメモ帳を一ページ切り取った大きさ。まとまった内容を記入できます。
⑤ノート級……さらに大きなサイズのもの全般を指して呼んでいます。
未確認ですが、A4ノートを越えるサイズのフセンが報告されています。
ノートと間違えて手にしないよう警戒して下さい。
続いて、多様化する見た目を――
ステルス級が確認されました。
ステルス級……大きさはメモ帳級よりもやや小ぶりですが、透けています。
使いどころを見つけられなかった使用者が、その存在を忘れるほどの透明化能力です。不意の遭遇に気をつけ、取り扱いには細心の注意を払ってください。
色
人の心に優しく入ってくるパステルカラーが基本です。
目立つことに特化した色の濃いものも見かけます。目立ちやすさと書きやすさ、両方の特性を持つハイブリッドタイプも。
形
四角形を基本とし、円形、吹き出し形など多種多様。大きさ以上に個体差が激しいため、形の細かな分類は困難です。
現在はキャラクターなどに擬態し、使用者の気をひくことに特化したフセンが多数確認されております。
※権限がないため(著作権)、画像は入手できませんでした。
中には最初からメッセージの書かれたフセンもあり、まるで見た者に語りかけているように感じさせます。使用者及び、被使用者も十分に警戒して下さい。
以上、最低限知っておくべき基本情報。
次回はフセンによる脅威の深刻化を報告します。
ゴクリ……
(…………)
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