はじめに
みなさん、「JSON」という言葉を聞いたことはありますか?
プログラミングやウェブ開発の世界でよく使われるこの用語は、プログラミング未経験者にはイメージしづらいかもしれません。今回は、このJSONをできるだけ簡単に、わかりやすく解説していきます。
この記事で学べること
- JSONの基本的な意味
- JSONの特徴と活用場面
- プログラミング言語間でのJSONの利用方法
- 実際のウェブサイトでJSONが使われるイメージ
ふむ、すでに頭に入ってこないじゃむ
基本だけ読んでみれば?
JSONの基本
JSONって何?
JSON(じぇいそん)は「JavaScript Object Notation」の略で、訳すと「JavaScriptの形式を使ったデータの書き方」となります。でも、もっと簡単に言うと、「コンピュータと人間の両方が読みやすいデータの書き方」なんです。
JSON形式を理解しよう
日常生活の例でJSONを理解する
JSONを理解するために、身近な例を使います。たとえば、レシピのメモをとる場面をイメージしてみてください。
通常のレシピメモ:
簡単パスタのレシピ
レシピ名:簡単パスタ
調理時間:20分
材料:
・スパゲッティ 200g
・オリーブオイル 大さじ2
・ニンニク 2片
手順:
1. 鍋にお湯を沸かし、塩を入れる
2. スパゲッティを茹でる
3. フライパンでニンニクとオリーブオイルを炒める
4. 茹でたパスタを加えて和える
料理本でよく見かける書き方だと思います。必要な情報がとても整理されていて、誰にでも理解しやすいですよね。
これを、JSON形式で書いてみます↓
{
"レシピ名": "簡単パスタ",
"調理時間": 20,
"材料": [
{"名前": "スパゲッティ", "量": "200g"},
{"名前": "オリーブオイル", "量": "大さじ2"},
{"名前": "ニンニク", "量": "2片"}
],
"手順": [
"鍋にお湯を沸かし、塩を入れる",
"スパゲッティを茹でる",
"フライパンでニンニクとオリーブオイルを炒める",
"茹でたパスタを加えて和える"
]
}
プログラム言語のように記号でくくられてはいますが、それ以外はさっきのレシピメモと同じような書き方ですよね。
つまり、JSON(JSON形式)とは「書き方」の種類のことなんです。
JSON形式の特徴
- 読みやすい: 人間にとって読みやすい形式になっています。
- 扱いやすい: コンピュータにとっても処理しやすい形式です。
- 軽量: データ量が少なく、転送が速いです。
- 柔軟: さまざまな種類のデータを扱えます。
JSON形式はどこで使われているの?
JSON形式は、ウェブサイトやアプリケーションでよく使われています。例えば、
- SNSのプロフィール情報
- オンラインショップの商品データ
- 天気予報アプリの気象データ
これらのデータをJSON形式で管理することで、情報をスムーズにやり取りできるのです。
JSONの読み方と実際に使われるイメージ
もっとイメージしやすいように、具体例で見ていきましょう。
JSONを読んでみよう
先ほどのレシピメモを例にして、JSON形式の特徴を見ていきます。
{
"レシピ名": "簡単パスタ",
"調理時間": 20,
"材料": [
{"名前": "スパゲッティ", "量": "200g"},
{"名前": "オリーブオイル", "量": "大さじ2"},
{"名前": "ニンニク", "量": "2片"}
],
"手順": [
"鍋にお湯を沸かし、塩を入れる",
"スパゲッティを茹でる",
"フライパンでニンニクとオリーブオイルを炒める",
"茹でたパスタを加えて和える"
]
}
このJSONデータを見ると、いくつかの特徴があることがわかります。
- キーと値のペア: 「レシピ名」や「調理時間」といった項目(キー)と、それに対応する情報(値)がセットになっています。
- データの種類: 文字列(”簡単パスタ”)、数値(20)、配列([]で囲まれた部分)など、さまざまな種類のデータを表現できます。
- 入れ子構造: 「材料」の中に複数の情報が入っているように、データを階層的に整理できます。
- 読みやすさ: 人間が見ても、どんな情報がどのように整理されているか理解しやすい形になっています。
JSONの魅力:言語の垣根を越えたデータ交換
JSONの素晴らしいところは、どんなプログラミング言語からでも簡単に使えることです。それぞれの言語には、JSON形式のデータを扱うための命令があります。
例:
- JavaScript:
const data = JSON.parse(jsonString);
訳:JSONの文字列を読んで、使えるようにしてね! - Python:
import json; data = json.loads(jsonString)
訳:JSONの文字列を持ってきて、文字列を分かりやすくしてね! - Java:
JSONObject data = new JSONObject(jsonString);
訳:JSONの文字列の入る箱を作って、中身を整理してね!
こんなふうに、JSONを使えば異なるプログラミング言語間でもデータをやりとりできるんです。
人間でいうと、違う言語を話す人たちが、簡単な絵を描いて情報交換しているイメージでしょうか。面白いですよね。
JSONが活躍する場面をイメージしてみよう
これまでの内容を読んで、「JSON形式というものがあることは分かった」かもしれませんが、せっかくなのでもう少しリアルにイメージしてみましょう。
例えば、みんながよく使うレシピサイトを想像してみてください。
- あなたが「簡単パスタレシピ」と検索窓に入力します。
- その瞬間、サイトのサーバーにある大量のレシピデータ(データベースという倉庫に、独自の形式で保存されている)の中から、「簡単パスタ」に関連するものが選ばれます。
- サーバー側のプログラムが、データベースから選ばれた情報をJSON形式に書き直します。
- JSON形式で書き直されたデータが、インターネットを通ってあなたのパソコンに届きます。
- あなたのブラウザが、届いたJSONデータを解読して、きれいなレシピページとして表示します。
つまり、JSONは、サーバーに保存されているデータを、あなたのブラウザで見やすく表示するまでの、橋渡し役を担っているんです。データの整理係であり、言語の通訳であり、情報の運び屋さんなんです。
このように、JSONは私たちが普段何気なく使っているウェブサイトやアプリの裏側で、縁の下の力持ちとして活躍しています。
まとめ
JSONは、データを整理して書き表すための便利な書き方です。
レシピメモの例のように、情報を分かりやすく整理できるので、人間にもコンピュータにも理解しやすいのが特徴ですよね。
プログラミング言語が分からない方でも、「JSONという書き方」があることを知っておけば、ふと目に止まったデータをすんなり読めてしまうかもしれません。
そうなれば、現代のデジタル世界をより深く理解し、もっと効果的に活用できるようになるでしょう。ワクワクしてきませんか?
これでJamSONの基本はバッチリじゃむね!
ちゃんと動かなそう……
JSONの学習を深めるためのサイト
JSONについてさらに学びたい方は、これらのサイトを参考に活用してみるのもいいかもしれません。体当たりで学習し、実際に使ってみることで、より理解が深まるはずです。
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